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泥臭く、前へ。北大生の「作りたい」を加速させる!学生主導プログラム「SFP Dash」運営学生インタビュー
「大学生活で、何かに本気で打ち込んでみたい」 「自分のアイデアを、ただの空想で終わらせたくない」
そんな想いを胸に秘めている北海道大学の学生の皆さんへ。
この夏、あなたの「作りたい」という熱意を形にする挑戦を始めてみませんか?
こんにちは!株式会社キットアライブ取締役管理部長の内田です。
キットアライブは、”世の中にないものを作り出す秘密基地”として、北海道大学の学生によるプロダクト開発を支援するプログラムである「北大テックガレージ(キットアライブ寄付プロジェクト)」に対し、2024年2月より1社単独で継続的な寄付と支援を行っています。


北大テックガレージの活動拠点。3Dプリンターなどの機材も豊富です。

2025年3月には、北海道大学理事・副学長 横田 篤様が当社にお越しになり、感謝状をいただきました。
そしてこの夏、私たちは北大テックガレージで生まれた、ある”学生主導”のプログラムの支援を決定しました 。
その名も「SFP Dash」。
このプログラムを立ち上げたのは、過去に北大テックガレージのプログラムに何度も参加し、ものづくりのリアルな楽しさも難しさも知る、現役の北大生です 。学生が学生のために創る、この新しい挑戦。その背景にある想いやプログラムの魅力について、運営メンバーのお一人である高堂さん(教育学部4年)にお話を伺いました 。

高堂昂さん(北海道大学教育学部4年、SFP05/06/08に参加)
アイデアで終わらせない。2ヶ月で「作る」サイクルを実践する
――まず、今回の「SFP Dash」がどのようなプログラムなのか教えてください。
高堂さん: SFP Dashは、8月〜9月の夏休み期間を利用して、社会に新しい価値を生み出すプロダクトを本気で開発する技術プロジェクト支援プログラムです 。

一番のポイントは、アイデアソンやピッチコンテストのように「資料だけで発表する」のではなく、「実際に手を動かしてプロトタイプ(試作品)を作り、それを持って顧客やユーザーに評価をもらう」というサイクルを2ヶ月間、徹底的に繰り返すことです。
自分たちが「これなら価値があるはずだ」と信じるものをまず最小限の形で作り、それをユーザーに見せてフィードバックをもらう。その声をもとに、また創り直す。ものづくりを通じて、社会をより良くしていくための実践的な方法を学ぶ場所です。
熱量のバトンを繋ぎたい。学生主体だからこそ伝えられる「リアル」
――今回のプログラムは、これまでの北大テックガレージのSFP(Summer / Spring Founders Program)とは異なり、学生が主体となって運営される点がユニークです。なぜ学生主体で立ち上げようと思ったのですか?
高堂さん: 僕自身、過去にSFPに3回参加しました。その中で、ものづくりに本気で打ち込むことの面白さを知った一方で、課題も感じていました。それは、1回の参加だけだとどうしても熱量を維持するのが難しかったり、参加者ごとの熱意にばらつきが出てしまったりすることです。
僕たちがSFPで学んだのは、「アイデアを言うだけでなく、早く形にしてしまう」「その試作品をユーザーにぶつけて、リアルな声を聞きに行く」というカルチャーです。このカルチャーをもっと多くの学生に体感してほしいし、次世代に繋いでいきたい。そのためには、実際に自分たちでプロダクト開発をしている現役の学生が運営に関わる方が、よりリアルな熱量やスピード感を伝えられるんじゃないかと考えました。
――「リアルな熱量」とは、具体的にどんなことでしょう?
高堂さん: 例えば、僕が高校生向けのプロダクト開発で行き詰まっていた時、運営メンバーの宮下さん(情報科学院1年)に相談したんです。彼は1ヶ月で30〜40件の顧客インタビューをこなすような人で、僕が「どうやって高校生に会おうか…」と悩んでいるのを見て、「札幌市内の高校、全部に連絡するしかないでしょ」と。
実際にやっている人、成果を出している人にそう言われると、「やるしかない」って思えるんです。こういうハードルをぐっと引き上げてくれるような、時に泥臭い背中の押され方って、同じ立場で悩んだ経験のある学生同士だからこそできることだと思うんです。
「一歩踏み出せない」あなたへ。必要なのは技術より「作りきる」意志
――この記事を読んでいる学生さんの中には、「面白そうだけど、自分にできるかな…」と不安に思う人もいるかもしれません。どんな学生に参加してほしいですか?
高堂さん: 「何かを作ってみたい」という思いがあれば、誰でも大歓迎です。特に、「もっと頑張りたいのに、何だか前に進めない」「一人で考えることに限界を感じている」そんな、ちょっとしたモヤモヤを抱えている人にこそ来てほしいです。僕たちがその背中を押します。
――応募要件には「エンジニアを最低1名以上」とありますが、技術的なハードルを高く感じる学生もいそうです。
高堂さん: そこは誤解されやすいのですが、現時点で高い技術力があるかどうかは、実はあまり重要ではありません。大事なのは、「技術がないから作れない」と言い訳するのではなく、「技術がないなら、学びながらでも作りきる」という意志です。
僕も教育学部ですし、文系・理系は関係ありません。むしろ、介護や教育、経済など、自分が解決したい課題(フィールド)を持っている人の方が、技術と掛け合わせたときに大きな価値を生み出せる可能性があります。
最初は完璧じゃなくていいんです。過去の参加者には、ダンボールで試作品を作ってきた人もいました。とにかく小さく、早く、泥臭く。まずはその一歩を踏み出すための場所が、ここにあります。
迷ったら、まず「相談会」へ。そこがあなたの「0回目」になる
――最後に、応募を考えている学生へメッセージをお願いします。
高堂さん: SFP Dashは、すでに募集を開始しており、締め切りは7月24日です。
もし少しでも迷っているなら、ぜひ一度「web相談会」に来てください。これは一方的な説明会ではなく、あなたの「こんなことをやってみたいんだけど…」というアイデアの相談に乗る場です。
僕自身、過去に相談会で運営の方と話したことで、「まず何から手をつけるべきか」がクリアになり、最高のスタートダッシュを切れた経験があります。この相談会が、あなたの挑戦の「0回目」になるかもしれません。
アイデアを放っておかない、あなたの進捗を放っておかない。そんなお節介な先輩たちが待っています 。この夏、私たちと一緒に、社会に問いかける「ものづくり」に挑戦しませんか?
――高堂さん、熱いメッセージをありがとうございました!
おわりに
キットアライブは、高堂さんたちの「ものづくりへ高い熱量を持つコミュニティを作りたい」という純粋な熱意に心を打たれ、今回の支援を決定しました。
頭で考えて立ち止まるのではなく、まず手を動かしてみる。失敗を恐れず、ユーザーの声を聞きに行く。その泥臭く、しかし確実な一歩こそが、未来を創る原動力になると信じています。
実際にSFP Dashの運営メンバーである宮下さんは2025年度上期未踏アドバンスド事業に採択され、社会実装に向けた実践的な取り組みを始めています。
2025年度上期未踏アドバンスド事業に宮下君が採択されました!
当社の代表 嘉屋の「地域が成長することで当社も成長させていただけるモデルを目指し、今後も事業活動を行っていく」という言葉にもある通り、私たちはSFP Dashのような学生の皆さんの挑戦を支えることが、札幌、そして北海道全体の未来を創る一助となると信じています。
この記事を読んで、心が動いたあなた。
ぜひ、その一歩を踏み出してみてください。私たちは、挑戦するすべての学生を全力で応援します。
この記事を書いた人
内田みさと
内田みさと
株式会社キットアライブ取締役管理部長として、バックオフィス業務全般の統括をしています。
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