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NEW 2026.09.16 AIHRイベントレポート

AIを使う側から、つくる側へ!学生向け「AIエージェント開発オンライン体験会」を開催します~先行実施の様子をレポート~

はじめに

こんにちは。株式会社キットアライブ 取締役管理部長の内田みさとです。

このたび、学生の皆さん向けのオープンカンパニーイベントとして「AIエージェント開発オンライン体験会」を開催することになりました!

Salesforceの無料開発環境とAIエージェント機能「Agentforce」を使って、大学の落とし物管理アプリをゼロからつくり、最後に「図書館で傘をなくしました」と話しかけるとAIが保管中の傘を探してくれる、というところまでを1日で体験していただく企画です。プログラムを書く場面は一度もありません。

実は先日、先行して学生さん3名にご参加いただきました。今回はその様子をレポートしながら、体験会のご案内をさせていただきます。講師は当社代表の嘉屋が務めました。

まずはデータの「入れ物」づくりから ── オブジェクトってなに?

最初の1時間は、落とし物のデータを入れる「オブジェクト」をつくる作業です。

Salesforceでは、Excelのシートにあたるものを「オブジェクト」、列にあたるものを「項目」、1行分のデータを「レコード」と呼びます。品名、カテゴリ、色、拾得日、拾得場所、保管状況……。手順書の表を見ながら、1項目ずつ画面で定義していきました。

途中、学生さんから「これって、自分のSalesforceアカウントの中にテーブルが1個できた、という感じですか?」という質問が。嘉屋は「まさにその通りです」と答えていました。IT業界に馴染みがなくても、Excelの表をつくる感覚で読み替えられるのがSalesforceのわかりやすいところだと私も思います。

「これ、Webアプリとして使えるんですか?」「実はもうできてます」

11個の項目をつくり終えたところで、学生さんの一人がこんな質問をしてくださいました。「これって最終的に、Webアプリみたいに使えるようになるんですか?」

嘉屋の答えは「実はもうできてます」。自分のスマートフォンでSalesforceアプリを開いて画面共有すると、さっきつくったばかりの落とし物の入力画面が、スマホにそのまま表示されていました。表を定義しただけで、ブラウザからもスマホからも使える画面が自動で用意されるんです。

「この前、自分用に家計簿アプリをつくっていたんですけど、これでやればよかったかも」という学生さんの感想に、自分自身が初めてSalesforceに触れたときにこんなに便利なものがあるんだ!と感動したことを思い出しました。

その後、「黒い折りたたみ傘」などテスト用のデータを3件登録して、前半は終了です。

どこまでをAIに任せるか ── フローを組みながら考える

後半は、AIエージェントが呼び出す「検索処理」づくりです。カテゴリと拾得場所を受け取り、保管中の落とし物の中から条件に合う最新の1件を探し、見つかったときと見つからなかったときで返す文章を変える。この流れを、画面上で部品をつないで組み立てていきます。

全員で1つずつ確認しながら組み上げて、いよいよテスト実行。「傘」「図書館」と入力すると、管理番号LF-0001の黒い折りたたみ傘の情報が返ってきました! 「鍵」「図書館」なら、きちんと「見つかりませんでした」と返ってきます。

ここで嘉屋が話していたことが、この体験会でいちばん大切にしているポイントです。

「何でもかんでも自然言語でやればいい、というのはやめましょう。LLMは、本当は返してはいけないデータを返してしまうこともあります。条件がはっきり決まっている処理はロジカルにつくって、それを自然言語から呼び出す。どれを自然言語でやって、どれを決定論的にやるか。この設計が難しくて、面白いところです。」

生成AIを「使う」だけでは、なかなか気づけない視点ではないでしょうか。

AIに「やってはいけないこと」を書く

いよいよエージェントづくりです。Agentforce Studioで「大学落とし物案内エージェント」を作成し、指示文を入れていきます。

「候補検索だけを行い、持ち主であると断定しない」「検索結果がない場合に架空の候補をつくらない」。AIに「やること」だけでなく、「やってはいけないこと」を日本語で書くのがエージェントの指示づくりなんです。

「図書館で傘をなくしました」── AIが答えた瞬間

検索処理をエージェントの「アクション」として登録し、ライブテストで嘉屋が最初の一文を打ち込みました。

「図書館で傘をなくしました」

エージェントは会話からカテゴリ「傘」と場所「図書館」を読み取り、検索アクションを実行して、黒い折りたたみ傘の情報を返してきました。画面の向こうで「賢い!」と声が上がった瞬間です。

面白かったのは「iPhoneをなくした」と入力したときでした。選択肢に「iPhone」というカテゴリはないのに、エージェントは自分で「スマートフォン・タブレット」に紐づけて場所を聞いてきたんです。生成AIが持っている一般知識と、自分たちで決めたデータの型がつながった瞬間でした。

参加した学生さんの声

体験会の最後に、3名の学生さんから感想をいただきました。

Aさん(研究室でローカルLLMを触っている)

 「Web上でパズルみたいに組み立ててエージェントを動かすのは初めての体験でした。整合性やデータの結び付けがしっかりしていないとエラーが起きやすい、というのを再確認できました。」

 

Bさん(プログラミング未経験)

「一言で言うと、本当に難しかったです。ただ『こうだったらこっちに分岐する』という処理の流れや分岐の考え方は、何となく吸収できたと思います。使い方によってはすごく便利な道具になりそうです。」

 

Cさん(自分でアプリをつくった経験あり)

「『落とし物管理アプリを1つつくる』という手順がまとまっているので学びやすかったです。長く使う保守まで考えると『つくるのは大変だけど、使っていくのは楽になる』方法もあるのだと学びになりました。」

Bさんの「本当に難しかった」という感想に、嘉屋は「AIに正しく頼むには、データベースやプログラミングの知識があった方がいい。うまくいかなかった理由から学ぶ順番でもいいと思います。」と返していました。うまくいかなかったことも含めて持ち帰ってもらう。それがこの体験会のスタンスです。

最後に

嘉屋は体験会をこう締めくくりました。

「皆さんが仕事をする頃には、AIエージェントを普通に使う時代になっていると思います。そのときに、このAIはなぜ動いているのか、どのデータを参照しているのかを考えるきっかけになれば嬉しいです。」

データが正しく保存され、処理が意図どおりにつながり、AIが決められた範囲だけで答え、間違ったときには人に戻せること。そして、なぜそう設計したのかを自分の言葉で説明できること。キットアライブが大切にしているのは、そこです。

「AIって結局なにができるの?」という疑問の答えを、ぜひ自分の手でつくって確かめてみてください。皆さんのご参加をお待ちしています!

体験会の概要

  • 参加費:無料
  • 開催形式:Zoomによるオンライン開催(PC1台で参加できます。)
  • 対象:学生(学部・学年不問)
  • 必要なもの:最新版のChromeまたはEdgeが動くPC(Windows・Mac可)
  • プログラミング経験:不要
  • 服装:私服でOK
  • 進め方:手順書を基に、講師が操作方法を画面共有で説明しながら進めます。

こんな方におすすめ

  • 開発の経験はないけれど、AIエージェントに興味がある方
  • 生成AIを仕事でどう使うのか、具体的なイメージを持ちたい方
  • システムやDXの仕事に興味がある方
  • 就活で話せる「自分でつくった」経験がほしい方

開催日程

  • 2026年10月24日(土)13:00~17:00
  • 2026年11月14日(土)13:00~17:00
  • 2026年12月5日(土)13:00~17:00

お申込み

以下フォームよりお申し込みください。

「AIを使う側から、つくる側へ。「AIエージェント開発オンライン体験会」お申込みフォーム」

この記事を書いた人

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内田みさと

内田みさと

株式会社キットアライブ取締役管理部長として、バックオフィス業務全般の統括をしています。

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