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No.1-2 設計書に Office を使わない(実現編)

はじめに

こんにちは、関です。前回はイントロダクションとして、なぜ Markdown で設計書を作成しようと思ったかを説明しました。

今回は実際にどのような方法で Markdown 設計書を実現しているかをご紹介いたします。

サービスやツールの動向

Markdown で作成したドキュメントを PDF に変換するツールやライブラリーはたくさんあります。

特に数年前からは電子書籍が一般的となり、ePub 形式であれば多くの電子書籍リーダーで読み込むことができ、技術書であっても個人で公開できるようなサービスやツールがたくさんあります。実際に私も技術書的なものを作ってみたことがあり、その時は GitBook を利用していました。

多くのサービスやツールに共通しているのは「HTML を PDF に変換する」という仕様です。

昔は PhantomJS を利用して変換するものが多かったのですが、既にアーカイブ化されていて、現在は Puppeteer を使うケースが多いです。

いずれにしても HTML でレンダリングしますので、見た目の調整やデザイン、ページ制御等はスタイルシートで表現することになります。ちょっとお話しは横道にそれますが、 ReactNative によるモバイルアプリや、Electron によるデスクトップアプリなど HTML & CSS & JavaScript による開発スタイルはどんどん広がっていますね!自称フロントエンドエンジニアとしては嬉しい限りです。

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No.1 設計書に Office を使わない(イントロダクション)

はじめに

こんにちは、株式会社キットアライブの関です。突然ですが、みなさんは設計書を作るときにどのようなツールを使っていますか?
それなりの年齢になってしまったので必然的に多くの現場を見てきましたが、ほとんどの現場では Office 製品、特に Excel を利用しているケースが多かった印象です。

Excel 自体は素晴らしいソフトウェアで、多くの人や企業がパソコンを使うきっかけになりました。生産性を向上させることができたという実感を得ることができるソフトウェアで、この意見には賛同してくださる方も多いでしょう。

正しく「表計算ソフト」として利用している限りは何の問題もありませんが、会社であれば大体どのパソコンにも入っていて、意外なほどの表現力(Excel 画家さんもいらっしゃいますよね)を持ち、印刷設定も柔軟であることからいつの時代からか表計算ではない利用方法、特に「Excel 方眼紙」が普及して来た印象があります。

この「Excel 方眼紙」ですが、使い方によっては生産性に深刻な影響があると感じています。

ソフトウェア開発においては、ベンダーやソフトウェアハウスによって呼び方は様々ですが、要件定義書に始まり基本設計書、テスト仕様書等々の設計書や課題一覧等の管理ドキュメントを作成することが多いです。

プログラマーとして従事しているはずなのに、プログラムではなく Excel ばかり使っている現場もありました。

どんな場面で生産性に悪影響が出ているのかを見ていきましょう。

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